絵本作家・岡田よしたかの世界 ≪終了≫
はじめに
こんにちは。岡田よしたかです。
私は今絵本の仕事をしていますが、絵本の仕事をはじめる前から絵描きとして活動していました(それで食っていたわけではありませんが)。今回は絵本原画に加えて、そういった絵画作品も多く展示します。絵本を描くようになったのも、私の絵を見た出版社の人に「子ども向けに作ってみませんか」と声をかけていただいたのがきっかけです。
私の絵本では食べものが主人公の作品が多いですが、その元ネタも元々描いていた絵にあります。おにぎりや野菜などが空中を乱舞しているような絵をさかんに描いていた時期があり、描いているうちにその野菜たちが意志を持って動いているように見えました。「これで絵本のお話ができるのでは」と思ったのが、そうした作品につながっています。
どちらも楽しんで頂けたら嬉しいです。
絵本作家 岡田よしたか
画家・絵本作家。1956年(昭和31)、大阪府生まれ。1980年(昭和55)、愛知県立芸術大学油画科卒業。大阪の共同保育所で働きながら、個展・グループ展を開催。
2001年(平成13)、絵本作家としてデビュー。『ちくわのわーさん』は第3回ようちえん絵本大賞を受賞。主な作品に『おーい ペンギンさーん』『特急おべんとう号』(福音館書店)、『ちくわのわーさん』『うどんのうーやん』『こんぶのぶーさん』『とてもおおきなサンマのひらき』(ブロンズ新社)、『ハブラシくん』(ひかりのくに)など著書多数。
奈良県在住。
展覧会概要
45歳で絵本作家としてデビューした岡田よしたかさんは、シュールな絵と関西弁が特徴で、ユニークな絵本を制作しています。食べ物をキャラクターにしたシリーズが有名で、『ちくわのわーさん』は第3回ようちえん絵本大賞を受賞しています。
『特急おべんとう号』や『うどんのうーやん』、『こんぶのぶーさん』『そらとぶてっぱん』など奇想天外なストーリーに子どもたちは興味津々です。岡田さんは絵本を描くときは「子ども向けとか大人向けとかは考えず、自分がおもしろく感じるものが一番」という思いで作品づくりに取り組んでいます。そして「子どもが絵本を読んで、ただ「楽しい」と思ったなら、それで十分」と語っています。岡田さんが描く絵の表現と、ことばの表現、この二つが合致して楽しい絵本の世界が広がっているのです。展示では、岡田さんの絵画作品や絵本の原画作品で展示構成し、岡田さんのユーモラスな表現の世界を紹介します。
<ギャラリー風景>
<問合せ先> 奈良市美術館 ☎0742-30-1510
※大規模な災害や大型の台風の接近等の開催に支障のある問題が発生した場合、主催者の判断で開催を中止とする場合があります。