【終了】 第40回 市展なら
日 時: 2月16日(水)ー27日(日)
10:00~17:30(入館は17:00まで)
休館日:2月21(月)
※2月24日(木)は臨時開館
会 場:奈良市美術館
作品点数:139点(入選作品)
入場料:無料
奈良市美術展覧会「市展なら」は、美術に関する知識を広め、美術作品の創作意欲を高めることにより
文化の振興を図ることを目的として開催する公募展です。
一般の方を対象に6部門(日本画・工芸・写真・洋画・彫刻・書)の作品を募集し、今回は213点の
作品が応募されました。応募作品の中から鑑審査を得て選ばれた入選作品139点を展示します。
また、招待作品として、過去に2回「市展賞」もしくは、「市展賞」と「市長賞」を受賞された方の
作品8点も併せて展示します。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため2月26日(土)の表彰式は中止とさせていただきます。
なお、作品解説につきましては動画配信(YouTube)いたします。ご理解の程、よろしくお願いいたします。
【作品解説動画はこちらから】
📣表彰式が中止となったため、賞状は作品搬出日(3/2・3)にお渡しします。
第40回奈良市美術展覧会(市展なら)開催にあたって ー 奈良市長 仲川げん
本日は「市展なら」にお越しいただき、まことにありがとうございます。
本展覧会は、皆さまの創作活動の発表の場としての大きな役割を担い続け、本年で第40回という節目を迎えることができました。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いさまざまな活動が制限されるなか、感染症対策を十分に行いながら実施いたします。開催にあたりまして、ご協力いただきました皆さまに深く感謝申し上げます。
さて、今回の展覧会では213点の応募作品から139点が入選されました。いずれも創意工夫をこらした力作ばかりですので、ご来場の皆様におかれましてはじっくりご鑑賞いただき、美術をより身近に感じていただけたらと存じます。
結びに、本展覧会の開催を契機とし、本市の芸術文化が更なる発展を遂げますことを祈念し、ご挨拶といたします。
第40回奈良市美術展覧会「市展なら」に関して - 奈良市美術家協会 会長 深井 万象
この度の「第40回市展なら」に入選並びに入賞されました皆さまに、まずはお祝いを申し上げます。
2020年、突然、全世界がコロナ禍に巻き込まれたことにより社会が一変し、社会全体が急激な変化を余儀なくされました。私たちの文化行事も同様に大半が形を変え、制作しても展覧会の中止・展示会場の休館が相次ぐなど、作品発表の機会を失いました。その中ではありますが、本『市展なら』は、一昨年の第38回から新型コロナウイルス感染予防対策を万全に行い開催しています。今回の第40回も2年前に比べても環境が決して良くならない状況下にもかかわらず、多くの皆さまにご出品いただき厚くお礼申し上げます。入賞されました皆さまには残念ですが、コロナウイルスまん延防止のため、本年も表彰式は中止とさせていただきます。
本展覧会は、見応えある作品が展示されています。ぜひ、多くの皆さまのご来館を心よりお待ち申しております。
最後に、来年は、正常に展覧会が開催できることを願って私の挨拶とさせていただきます。
各部門講評
■日本画 髙橋 直人、前川 聖牛、岡川 孔
今年は、昨年より出品数も多くなり、動物や人物、鳥や花、水墨画など多種多様にわたる力作の多い中での鑑審査となりました。鑑審査においては、日本画の絵具や箔などの画材の使い方や構図、素直な感動からの発想で既成のパターンにとらわれることなく制作された作品が審査員の心を動かし、入選・入賞となりました。今回入選・入賞に選ばれた方は、これからもより一層精進される事を願っております。
■洋画 山田 博司、岡田 俊一、岡崎 浩
最近の団体展の傾向は、コロナウイルスがどう影響しているのか?楽しみに見ましたが、全体的に具象作品が多く、抽象絵画やスーパーリアリズムの作品が少なかった。今後どのように向かうか楽しみでもあります。大変な努力のあとが一点一点に感じられました。
■彫刻 石増 敏枝、鎌田 仁、杉村 仁
他の公募展には見られない大変ユニークな応募作品たちに、審査員一同大変驚きました。入選鑑査後の賞審査はすべて投票により、厳正・公平に行いました。同票になった場合は、より「コツコツ」作ったものを選びました。素材も段ボールや紙なども加わり、大変楽しい展示となりました。
■工芸 樽井 禧酔、豊住 和廣、出村 実英子
出品点数が昨年より少なく感じました。陶芸が半数で、木工やガラス他2種でありました。新型コロナウイルスの感染時期であるため、次回、多くの業種で出品されることを望みます。
■書 山本 高邨、三橋 永青、深井 万象
本年もコロナがおさまらず、心配な状況が続きます。その中、点数も増し、内容も充実した展覧会になりました。全体としてはそのように見えますが、仮名、篆刻、調和体作品も来年に期待したい思いがあります。
■写真 後藤 親郎、大西 としや、𠮷川 直哉
ウイルスの勢いも収まった新年を迎えたものの、その後、再流行となり兼ね合いの難しい世間となっている中、多数の応募をいただき有り難うございます。例年より応募点数が少し減り作者の年齢層が高くなりました。年齢層が上がっているのは、他の公募展全般のようで、生活様式が変えられ自由に外へも出づらく、特に若い方は写真と向き合う時間の余裕がなくなっているのかもしれません。
本年は残念ながら抜き出た作品がなく、審査員一同で相談の結果、市展賞に該当する作品を選ぶことが出来ませんでしたが、力作揃いで頭を悩ませました。大型の作品も増えて力強さもうかがえたのですが、額装の仕上げが悪く、プリントが波打っている作品が目立ち、作品自体は良いのに展示に不都合さがあり選外になった方もおられます。この展覧会は搬入から展示終了までの期間が長く、湿度等の影響も受けやすいため、更なる気遣いをよろしくお願いいたします。
写真が、カメラではなくスマホで撮りプリントせず画面で観るものに変わってきていますが、やはり、プリントすれば色味等も安定し作者自身でもじっくり味わう事も、色々な方々に観てもらい意見をいただく事も出来ます。他の方の作品を観れば自分自身の新しい発見もあります。そして、腕試しに『市展なら』に応募していただければ更に楽しめると思います。次回、審査員一同がもっと頭を悩ませるような力作をお待ちしています。
♦♦市展賞♦♦各部門受賞作品
【日本画】 | 【洋画】 | 【彫刻】 | ||
『躍動 因幡の白兎』 | 『時の移ろい』 | 『New Style』 | ||
髙橋 洲 | 増田 紀子 | 保手浜 道子 |
【工芸】 | 【書】 | |
『光彩』 | 『陶淵明詩』 | |
忠永 勇 | 栗原 白鳳 |
※今回は、写真部門での市展賞該当作品はありませんでした。
◊◊各部門入選作品一覧◊◊
※新型コロナウイルス感染拡大状況により入場制限または、展覧会を中止する場合があります。
【お願い】
・ご来館の際は検温・手指の消毒・マスクの着用をお願いいたします。
・37.5度以上の発熱や体調のすぐれない方は、ご来館をお控えください。
コロナウイルス感染予防対策にご協力をお願いいたします。
【問合せ先】奈良市美術館 0742-30-1510