奈良市美術館

妖怪POP 妖怪書家 逢香展 (実習生 M・N)

 私のお薦め作品
「氣望」「黒い妖怪ウォッチ」


 下の2枚の写真はどちらも逢香氏による原画と実際の商品/完成品を並べて展示しているものである。写真(1)に関しては、奈良を代表する日本酒ブランド「春鹿」の限定発売品ロゴ元データを額装して展示し、その下に実際の商品である酒瓶(およびロゴラベル)を展示している。写真(2)に関しては、人気アニメ「妖怪ウォッチ」のシリーズである「黒い妖怪ウォッチ」のキャラクターデザイン原案を動線の先に配置し、そのすぐ後に原案を基にした成果物(妖怪メダル)を展示している。これらの展示の仕方について考察を行った。
 妖怪展のキャプションは作者の逢香氏自身による作品に対するコメント(制作時の心境や作品の見どころ)が中心で、これらのキャプションと(1)(2)のようなBefore-After形式の明確な展示の仕方を合わせると、見る者にとって非常に作品解釈がしやすくなるようにみうけられた。例えば「原案と実際の商品/成果物の相違にはどういった理由があるのか?キャプションになにかヒントがないかな?」等の考察のはたらきが起きやすいのではないか。

 


(1)氣望/2020
(2)黒い妖怪ウォッチ/2017