奈良市美術館

(実習生-大上さん)

現在、奈良市美術館で開催されている「創作活動35周年 千光士義和の世界 動くダンボールアート」展は、子どもから大人までモノづくりの面白さ・驚きに触れることができる展覧会になっています。

今回は、ダンボールで創られた緻密で変化を楽しめる展示作品の中から、私のお気に入りの作品をご紹介します。

それは、様々な物語のシーンを表現した作品です。一度は見たこと、聞いたことがあるだろう作品の各シーンが動きを持って再現されています。

いくつもの有名な物語の作品がある中で、私が特に印象に残ったのが、「ヤマタノオロチ」や「アマノイワト」といった『古事記』『日本書紀』の有名な物語を基にした作品です。スサノオノミコトの目の前でヤマタノオロチが首を動かしている迫力のある場面、アマテラスオオミカミが隠れている、岩戸を開けようと動かす場面が表情豊かに創られています。どちらも、目で物語の世界が動くのを楽しめると思います。

これらの、物語のシーンを表現した作品を御覧になっていた方々も、「これは何の物語だろう?」と想像が膨らんだのではないでしょうか?まるで窓から物語の世界を覗いているような、そんな想像を掻き立てられるダンボールアートの中に皆さんお気に入りの物語を見つけてみてください。

「創作活動35周年 千光士義和の世界 動くダンボールアート」展は、2021年8月9日(月)まで開催されています。千光士義和さんの表現する、動くダンボールアートの不思議でユーモラスに溢れた世界を、ぜひ楽しんでください。

 

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