奈良市美術館

(実習生-齋藤さん)

「創作活動35周年 千光士義和の世界 動くダンボールアート」は、その言葉どおり、ダンボールで作られた立体的な作品が「動き」ます。立体的であれ、額に入った「絵」であったものが、電気を通すと生き生きと動き出す様は、「アニメーション」のようです。
『ウォーターフォール』という作品は、螺旋階段のようなダンボールが回転することで、まるで水が流れ落ちているように見える作品です。波を描いたダンボールの断面が、回転でより美しく際立っているように感じられます。写真ではお伝えすることができないため、ぜひ会場へお越しください。
また、『ランマの屏風絵』という作品シリーズは、ほかの多くの作品のようなカラフルさはなく、一般的なダンボールの色のままつくられています。しかし、和風建築の欄間のようなデザインには、その抑えた色合いがマッチして、繊細で美しい作品となっています。作品の影も要チェックですよ!
動いていない状態でも、デフォルメされたかわいさ、カラフルさと、デザインのこまやかさ、リアルさを観察していると、夢中になります。「電気を通したらどこが動くのかな?」と、動きそうな場所を探すのも楽しいです!ひとつひとつの作品をじっくり堪能してくださいね!

 

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