2022年度 博物館実習生レポート
8/21(日)まで開催している『妖怪POP 妖怪書家 逢香』のご紹介です
現在、奈良市美術館には、学芸員の資格取得を目指して学んでいる博物館実習生たちがいます
将来、学芸員となる彼らから見た『妖怪POP 妖怪書家 逢香展』の
お薦め作品とその魅力を聞いてみました
妖怪POP 妖怪書家 逢香展
7/16sat-8/21sun
10:00-17:30
(入館は17:00まで)

命づくし/2022
妖怪POP展の逢香さんの作品のうち、私が紹介したいのは「命づくし」という作品です。
この作品は歌川国芳の浮世絵の現代風リメイクとなっており、大きく書かれた「命」を中心に・・・
(実習生 T・Kさん)

AMAEBI/2020
妖怪POP展では「AMABIE」という作品を紹介したいと思います。
昨年、大きな話題となったアマビエですが今の時代にはまだまだ必要な妖怪なのではないかと思います。アマビエのように・・・
(実習生 U・Kさん)

氣望/2020

黒い妖怪ウォッチ/2017
上記の2枚の写真はどちらも逢香による原画と実際の商品/完成品を並べて展示しているものである。写真(1)に関しては、奈良を代表する日本酒ブランド「春鹿」の限定発売品ロゴ元データを・・・
(実習生 M・Nさん)


天平NOW/2022
主な材料には墨を使用しながら、現代的な題材と妖怪を組み合わせた“妖怪書家 逢香“の作品群。「天平NOW」はその中でも大型で、筆・スプレー・ほうき等を用いて”平城京天平祭“の際に・・・
(実習生 I・Hさん)


自由/2016
書と掛軸で一つの作品になる。それが本展覧会を歩き,私が感じたことです。
展示作品の中には,鮮やかな掛軸,模様のある掛軸など,実に様々なテイストの掛軸を楽しめるものが多くあります。
「自由」はその・・・
(実習生 S・Mさん)


気の大分解/2020
書道と妖怪。どちらも魅力的な作品ばかり。
様々な字体やイラストで作品一つ一つ隅々まで楽しめます。 私のおすすめは、『気之大分解』。「気」という漢字にまつわる・・・
(実習生 T・Tさん)

心の手綱/2021
江戸時代に描かれた絵を現代版にリメイクした作品。人間の「心」が「目」「口」「耳」「鼻」「手」「足」の人間の器官に手綱を付け、言うことを聞かせており、それを人間の「気」が心配している様子が描かれている。 「心」「気」と6つの・・・
(実習生 T・Yさん)

天平NOW/2022
逢香さんのすてきな作品が多い中、私が紹介するのは「天平NOW」です。 実際に平城宮跡で行われた書画パフォーマンスを見たのですが、筆とほうきで描かれた・・・
(実習生 S・Sさん)

嵐をくらえ/2022

文字のあれこれ/2021
「嵐をくらえ」
迫力ある「嵐」の一文字と、風神様の絵が目を引く作品です。近づいて見てみると、風神様の袋から様々な書体で描かれた「雨」が飛び出ています。一目で雨と分かるものから・・・
(実習生 T・I)

もうやめんか/2020

真偽/2022
福助人形をモデルにした「もう、やめんか」。福助人形は縁起のいいものとして江戸時代に流行したものだそう。頭部を肩より前に出した姿をいわゆる「スマホ首(ストレートネック)」に見立てた作品となっています。昔からある縁起物の人形が、現代人を悩ませる問題を・・・
(実習生 E・H)

命づくし/2022

女って怖い/2021
「命づくし」
この作品は文字POPにて展示されていた作品だ。江戸時代の浮世絵師、歌川広重の作品のリメイクでありながら、作者の命についての・・・
(実習生 T・M)

真偽/2022
この展示会はきっちりと書かれた作品から、妖怪という古くから存在するものと現代のものを組み合わせたユーモア溢れるものまで多岐に渡り、見ていてとても楽しくなる。 私が特に気に入った作品は「真偽」である。少し離れて見ると、まるでダウンロードしきれなかった・・・
(実習生 Y・Y)

現代社会に龍出現/2019

おにむすめ/2021
「現代社会に龍出現」 急に街の中に龍が現れました。人々はスマホを向けて、しきりに写真や動画を残そうとしています。本当に龍が現れたら、きっとこの作品と同じような光景になるでしょう。SNSに拡散されて、日本中、いや世界中が大混乱です。SF映画でも同じような光景をよく見ます。アメリカではエイリアンですが、日本では・・・
(実習生 M・K)

もうやめんか/2020

妖怪につけまつ毛ブーム到来/2016
インスタグラムをする福助に、つけまつ毛を付けるろくろ首。なんだか人間味があって親近感の湧く妖怪たちです。
妖怪というとおどろおどろしい不気味なイメージが・・・
(実習生 M・M)

現代社会に龍出現/2019
今回の「妖怪POP」では、浮世絵風の絵柄の妖怪たちが現代社会に振り回されている作品が多くみられます。イヤホンを耳に入れられるばかりの耳の妖怪や、一方でスマホを上手く使いこなしている福助さんなど様々な妖怪たちの姿が特徴です。特に、私のお気に入りでもある・・・
(実習生 T・Y)

奈良町双六/2020
庚申堂の身代わりざるも、元興寺の妖怪元興神、御霊神社も采女際も・・・よくばりセットなくらいならまちの魅力や行事が詰め込まれています。そしてそこにひょっこり顔をのぞかせる・・・
(実習生 M・N)

逃げるが勝ち/2020
人間が鬼を追いかける姿や、味のある文字フォントがPOP!
「うん、そうだ。逃げよ」と思えちゃうところもPOP!
私のお気に入りポイントは「逃げるが勝ち」というフレーズと、おしゃれなレイアウトです。
ポスターのようなレイアウトがとても好きで・・・
(実習生 N・A)

奈良建設中/2015
奈良県各地の美味しい物や名物が描かれており、人々が「奈良」という文字を組み立て、建設しているユニークな作品です。建設を行っている人をよく見てみると、人ではないモノも一緒に建築を行っています。また、奈良を建築している人々の周りには奈良県の名産品が・・・
(実習生 T・M)

坊や良い子だねんねしな/2015
彼らを「妖怪」と名付け、我々は勝手に恐れているだけなのかもしれない。逢香さんの作品の妖怪は、おぞましく描かれていてもどこか親しみを感じる。墨の柔らかさと逢香さんの筆の運びが織りなす・・・
(実習生 K・N)

おにむすめ/2021
この漫画では、登場キャラクターの目は一切描かれていません。しかし、おにむすめが頭のツノが原因でからかわれている様子やおにむすめが友人にまたねと手を振る様子など、一つ一つ顔の表情を読み取ることができます。イラストはシンプルですが・・・
(実習生 N・R)

文字のあれこれ/2021

自由/2016
『文字のあれこれ』(2021)
紙一面、それぞれ異なるくせのある文字列が、スペースごとに敷き詰められている。
全て別の人が書いたかのようで、逢香さんの再現力に驚く。 音や語彙表現の多さだけではなく・・・
(実習生 O・Y)

文字のあれこれ/2021

妖怪につけまつ毛ブーム到来/2016
「文字のあれこれ」
言葉には個性や人柄が最もよく表われると思っています。個性というものは誰にも備わっており、誰にも否定できないものです。文字や文体から全く見ず知らずの、存在するかもわからない・・・
(実習生 N・T)

妖怪はチカラがある?/2022

現代社会に龍出現/2019
私の気に入った逢香さんの作品の一つ目は、「妖怪はチカラがある?」である。理由として、単語一つ一つに筆特有の力強さを感じたからである。それに加えて、妖怪に対して恐怖心を強く持つ私からすると、私にはない逢香さんの妖怪に対する考えが作品を通して知る事ができ、とても興味を持ったからである。 二つ目は、「現代社会に龍出現」である。龍の存在感に・・・
(実習生 U・K)

天平NOW/2022

道成寺鐘清姫/2016
「天平NOW」で印象的なのは目とその視線である。現代人は深層的に目が好きなのだろうか。好きなアーティストのロゴが目であったり、人と会えば最初に目を合わせたり。人々は視線を横から上に動かして生きている。その中で当作品のように・・・
(実習生 K・A)